房総半島を楽しむ旅を学生たちが企画 産学連携で実現、一般参加者50名を案内

 房総半島(千葉県)の魅力を堪能する旅を観光学部の学生が企画し、一般募集した50名の参加者を迎えて、11月14日にツアーを実施した。旅行会社「クラブツーリズム」との共同企画で、旅行業界を目指す学生たちにとって貴重な体験となった。

 両者による共同企画は今回が2回目。昨年9、10月に発生した台風15、19号で甚大な被害を受けた房総半島を「観光の力で元気にしたい」という同社と学生たちの思いが一致し、昨年12月に「南房総復興企画」として初のツアーが実現した。参加者に好評だったことから今年も継続することになったが、今回はコロナ禍による被害も加わり、学生たちは感染対策を踏まえた準備を入念に進めてきた。

 「外房線・内房線ぐるっと房総一周 お座敷列車で行く安房日帰りの旅」と題した今回のツアーの出発地は、JR中央・総武線の両国駅(東京都墨田区)。普段は閉鎖されており、イベントや特別団体のみが利用できる「幻の3番ホーム」から出発した。前回と同様、JR東日本のお座敷列車「華」を利用して内房線で房総半島を南下し、安房鴨川駅(千葉県鴨川市)で途中下車。鴨川市内を観光したあと、外房線を経て両国駅へ。丸一日かけて房総半島を1周するコースだ。学生たちは鴨川での観光プランを任された。

 絶好の行楽日和となった当日、1~3年生計38名が安房鴨川駅で、ホームへと滑り込む「華」を出迎えた。降り立った参加者には感染予防のため5名ずつのグループに分かれてもらい、鴨川散策へ出発。「日本の渚百選」にも選ばれたヤシ並木の海岸を楽しんでもらった。

 太平洋が一望できる絶好の撮影スポットには学生たちが待機し、記念撮影サービスを実施。鴨川特産の長狭米や地元で獲れた魚を使ったランチの席には、手書きの「お品書き」を用意した。さらに、立ち寄る先々で「こちらのお土産店『潮風市場』での一番の人気商品は、次のうちどれでしょうか?」といったその場所にちなんだクイズを出題するなど、自分たちで考えたおもてなしを数々盛り込み、参加者を楽しませていた。

 安房鴨川駅に戻り、再び「華」に乗り込む参加者たちは、「皆さんの解説が面白く、楽しませてもらった」「次回もぜひ参加したい」と、学生たちに言葉をかけていた。大役を終えた1年生は「お客様と接する企画に参加するのは初めてだったので少し不安でしたが、満足いただけた様子だったのでほっとしました」と、笑顔を見せていた。

参考:https://www.jiu.ac.jp/tourism/news/detail/id=8264

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