神戸大学とスマートエデュケーション、オンライン保育時代の「ICTとドキュメンテーションを活用した家庭との連携ツール」開発の共同研究を開始

 株式会社スマートエデュケーション(本社:東京都品川区、代表取締役:池谷大吾。以下、当社)と国立大学法人神戸大学大学院人間発達環境学研究科 北野幸子准教授らの研究グループ、および神戸大学附属幼稚園は、新型コロナウイルス感染拡大に伴いオンライン保育が注目される中、子ども中心の保育を実現する「ICTとドキュメンテーションを活用した家庭との連携ツールの開発」を目的とした共同研究を9月より神戸大学産官学連携本部(本部長:小田啓二)のプロデュースにより開始する。動画や、写真等を含む「ドキュメンテーション」を家庭と共有し、遊びの中の育ちや学びを可視化し、子どもの個性の伸長を図る個別最適化教育の浸透を目指す。また、乳幼児期にこそ育みたい社会情動的スキルの育ちへの理解を広げ、子どもたちの協働的な学びの深まりを目指す。

■「ドキュメンテーション」とは

「ドキュメンテーション」とは、遊びや生活場面における子どもの好奇心・探求心・憧れや、活動に集中している瞬間をとらえて、写真とコメントで記録するもので、測定の難しかった非認知能力(社会情動的スキル)の定性的な記録ができる手法であり、「子ども主体の保育」を実現するうえで有効な手法として近年注目されている。
 ドキュメンテーションを活用することで、保育者・保護者・園児、それぞれに対話を生み出し、子どもの世界を拡げて学びを豊かにすることができる。

■共同研究の期間

2020年9月1日~2022年3月31日まで(1年6ヶ月間)

■共同研究開始の背景

 小中学校のGIGAスクール構想など、政府・文部科学省が教育のICT化に力を入れる中、既に1000を超える保育園・幼稚園・こども園に導入されている園向けの動画配信サービスが「おうちえん」。このサービスを活用し、従来、紙を用いて写真とコメントで行っていた「ドキュメンテーション」のICT化や、それにとどまらず、動画を取り入れたり、教育的意図や工夫を明示したり、家庭での育ちや学びの継続性を提案したりといった「新しい家庭との連携ツール」を開発することで、より教育的で効果的な、また、保育者の負担を軽減する、ICTを利用したより良い保育環境を整えることを目指す。

■本連携の特徴

・「ドキュメンテーション」を従来の紙で掲示する方法から、ICTを利用し、保護者がスマホなどからいつでもどこでも見られる環境を作ることで、情報を活用しやすくなり、活用方法が広がり、理解も深まることが期待できる

・ICT化によって保育者の負担軽減につながる

・これまでの紙媒体のドキュメンテーションや、ドキュメンテーションを単純にICT化したものよりも、さらに、動画を活用し、教育的意図を含ませ、家庭との連携を図る工夫が施されることで、より伝わりやすく、育ちと学びにつながる効果が期待できる

・神戸大学附属幼稚園との連携を行うことで、机上の研究にとどまらず、保育現場の実情により根ざした、実践的で使いやすく、教育の質の維持・向上にもつながるツールの開発が見込める

・当社では、研究成果を生かし、既におうちえん等を利用している1000園以上の園への迅速な導入を目指す

・当社が神戸大学と幼児教育領域で産学連携の共同研究を行うのは今回が初めて。

参考:https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/collaborations/2020_09_30_01.html

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