世界で最も強力な望遠鏡の1つの建設には、数百万ドルの資金援助が与えられている。
巨大マゼラン望遠鏡プロジェクトは、米国国立科学財団(NSF)から1,750万ドルを受け取った。
オーストラリア国立大学は、このプロジェクトの12のパートナーのうちの1つだ。
Matthew Colless教授によると、この助成金は、天文学者が宇宙の奥まで見通せるようにするために必要な高度な技術の開発に役立つという。
「巨大マゼラン望遠鏡(GMT)が完成すれば、他の地上望遠鏡の2.5倍以上の大きさになります。」とColless教授は語る。
「天文学者は主鏡の直径で望遠鏡を測っていますが、それは光を集めれば集めるほど見えるようになるからです。」
「GMTは既存の最大の望遠鏡の約5倍の光を集めることができるようになります。つまり、現在の限界よりもはるかに遠くのものが見えるようになることを意味しています。」
「GMTはまた、大気によって生じるぼかし効果を実質的に排除する新技術を使用しますので、宇宙の望遠鏡とほぼ同じようにシャープに見ることができます。」
Colless教授は、国立科学財団の支援により、新たな機会が開かれると述べる。
「これは事実上、アメリカの天文学界全体とリンクしていることを意味します。」
「ANUが参加することが、本当に楽しみです。これは我々の研究者たちが、最大かつ最も強力な新技術を利用することができることを意味しています。我々は新しい望遠鏡を作るたびに新しい発見をしていますが、GMTは宇宙の理解に向けたさらにエキサイティングな一歩なのです。」
巨大マゼラン望遠鏡は、チリのラス・カンパナス天文台に建設される予定だ。
【原典】Cash boost for world’s most powerful telescope 17 Sep 2020 https://www.anu.edu.au/news/all-news/cash-boost-for-world%E2%80%99s-most-powerful-telescope